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華燭。

毎年、黄金週間の始まりは、晴れの得意日とされているけれど、女ともだちの晴れの日も、その他聞にもれず五月晴れでした。
さて、挙式は、聖餅の意を持つ女ともだちの名に相応しく、都内某所にあるカトリック教会で行われました。
こちらも“晴れの日”の得意品? となっている赤いネクタイを選ぶと、これも赤い蝋封緘(ろうふうかん)が捺された封筒からインビテーションを開き、同席するもうひとりの女ともだちの、「ウエディングドレスが見たい」との意向につき合うべく家を出たのはいいけれど、果たして、この夜のパーティへの招待状が、親族とともに行われる厳かな挙式へのそれになるのかといった、些細な不安が兆しました。
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とはいえ、教会の扉は誰にでも開かれているもの、、、
そんな杞憂も挙式が済み礼拝堂のそとへ出る頃には、この五月の風にあおられ、どこ吹くそれとばかりに消し飛んでいました。
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それにしても、バージンロードをともに歩く、なべての父親の背中は、どうしてこうも悲しげに見えるのでしょう。
いつか、男ともだちの披露宴の終いで、彼の父親が唄った言祝(ことほ)ぎの歌に聴いた喜びとは真逆のふたりの父親の印象に、送るものと迎えるものとの華燭の明暗を見たような気がしました。
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*画像、上、五月晴れと十字架、中、新婦からもらった小さな灯、下、礼拝堂のそとにも十字架。
by viola-mania | 2009-05-03 11:40 | 雑感


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