告知。

第八回文学フリマ

日程:2009年 5月 10日(日) 11:00〜16:00
場所:大田区産業プラザPiO
   (京浜急行本線「京急蒲田」下車3分)
   (JR「蒲田」下車13分)

スペースNo.F−46 書肆菫礼荘

↑こちらに出展しています。ぜひ、遊びに来てください。
また、当日は、耽美文藝誌「薔薇窗」バックナンバー、文画集「プラトニカ 第二輯」(新刊)他を販売いたします。
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# by viola-mania | 2009-05-10 16:00 | 告知

華燭。

毎年、黄金週間の始まりは、晴れの得意日とされているけれど、女ともだちの晴れの日も、その他聞にもれず五月晴れでした。
さて、挙式は、聖餅の意を持つ女ともだちの名に相応しく、都内某所にあるカトリック教会で行われました。
こちらも“晴れの日”の得意品? となっている赤いネクタイを選ぶと、これも赤い蝋封緘(ろうふうかん)が捺された封筒からインビテーションを開き、同席するもうひとりの女ともだちの、「ウエディングドレスが見たい」との意向につき合うべく家を出たのはいいけれど、果たして、この夜のパーティへの招待状が、親族とともに行われる厳かな挙式へのそれになるのかといった、些細な不安が兆しました。
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とはいえ、教会の扉は誰にでも開かれているもの、、、
そんな杞憂も挙式が済み礼拝堂のそとへ出る頃には、この五月の風にあおられ、どこ吹くそれとばかりに消し飛んでいました。
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それにしても、バージンロードをともに歩く、なべての父親の背中は、どうしてこうも悲しげに見えるのでしょう。
いつか、男ともだちの披露宴の終いで、彼の父親が唄った言祝(ことほ)ぎの歌に聴いた喜びとは真逆のふたりの父親の印象に、送るものと迎えるものとの華燭の明暗を見たような気がしました。
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*画像、上、五月晴れと十字架、中、新婦からもらった小さな灯、下、礼拝堂のそとにも十字架。
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# by viola-mania | 2009-05-03 11:40 | 雑感

規格。

数年前まで量販店の棚に仲良く並んでいた、この二つの規格になるフロッピーも、いまや一種類とその絶滅が危ぶまれています。
当時でさえ、すでに骨董品と化していた我が家のワープロに合うものをと、その択一に「どっちだっけ!?」と迷っていた頃のことを思い出しながら、いま使っているのが、一種類となった2HDのフロッピーか否かを、ふたたび問うてみます。
「どっちだっけ!?」
と迷いながら、、、
さて、フロッピーを確認すると2HDではなく、2DDだった;
一見、遜色のない二つを並べてみると、2DDにはなくて、2HDにあるものを見つけました。
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穴です。
2HDには、右下に小さな四角い穴が開いているのです。
そんなわけで、そこをテープで塞ぎ、データを読み込ませてみたら、しっかり保存してくれました。
でもでも、コレって初歩的な知識なのかしらん。
そのなんちゃってフロッピー? に保存したのは、こんどのイベント(文学フリマ)に合わせて刊行する、『プラトニカ 第二輯』用の文でしたが、櫂まことセンセイより預かったイラストをもとに文を書くのは、なかなかに骨の折れる作業でした。
こればかりは、テープでピ!! というわけにはいかないよね。
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*画像、上、2DDと2HDの違いは、下、穴です。(見た目には)
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# by viola-mania | 2009-04-26 01:05 | 雑感

無事。

これから呑みに行くという仕事仲間を、仕事場のあるビルの前で見送ると、暮れ方の繁華街を野毛方面へ歩き出しました。
それにしても、陽が長くなったものです。
途中、立ち寄った古書店で、山本有三の『無事の人』をその朴(ぼく)とした装丁と薄さに惹かれて、ワンコインで購入。
地元駅までの40分あまりを、この戦中の保養地を舞台にした小説を読んで費やし、そろそろ、主人公である「あんま」のいたましい生涯を振り返るダンとなりました。
タイトルにある「無事の人」って、どんなひとなんだろ。。。
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こんどの耽美文藝誌『薔薇窗』(9月刊行)で完結となる、拙作「牧野博士の不思議な採集」を書き終えると、その間(かん)の挿画を描いてくださっている、櫂まことセンセイと大泉学園にある「牧野記念庭園」へお礼参り? に行きました。
三本の松葉が縁起物とされるゴヨウマツや、揉むと匂うクスノキの葉などを拾いながら、そのいわれや効能をこの庭園の園丁さんに窺っているうち、いつしか、牧野博士と対峙しているかの錯覚に陥りました。
拾った松葉をカバンにいれながら、まさに、“不思議な採集”を体感したかの心地でした。
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バスのなかで席を譲ったら、
「お兄さん、ありがとう!!」
とお爺さんに、おおきな声でそういわれ、嬉しくも恥ずかしかった。
とはいえ、祖父ほどの年齢だろうそのひとからしてみれば、まあ、“お兄さん”なんだろうね。
そんなわけで、お爺さんの見たままにパチリ。。。
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*画像、上、無事帰宅、中、青年、牧野博士の肖像(ポルトレ)、下、前世紀の髪型だな;
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# by viola-mania | 2009-04-19 17:42 | 雑感

春日。

数日前に出来たニキビの赤いなごりを鏡のなかに覗きながら、少し淋しくなったり、こうしてキーを打つあいだにも目にはいってくる、擦れたシャツの袖口を愛おしく感じたりすることのあいだに、「齢(よわい)」という字を置いてみたら、そんなことどもが、急にきらきらし始めました。
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リンリン リン
と黒電話がなり、
リン
とワン切り。
三たびなり始めた黒電話に出てみると、近所のともだちからでした。
受話器を置いて、30秒のうちに訪ねて来た、お出かけの途上にあるらしいともだちに、その用向きを訊いてみたところ、何でも、夕方からの花見の前に立ち寄ったとのことで、二時間ほど話したのち、玄関先で見送りました。
「舞踏家たちとの花見なんで、ともだちのダンサーをメールで誘ったんだけど、返事がなくて、、、でも、その舞踏家の画像と経歴を送ったら、即返事がきた」
「わかりやすいともだちだね、、、てゆうか、メールをもらったことじゃなしに、その内容に反応するって、さわやかな関係」
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夏なら畳の上、冬ならホットカーペットの上でする読書にかかせないのが、クッション。
そんなわけで、クッション・カバーも、二つの季節に合わせて掛け替えているのだけれど、このたび買ったそれは、「麻綿」といった素材からして、すでに、夏冬両用になりそうな気配。
おまけに、アクセントとなるキルティング加工が、どこか、手仕事によるそれを思わせ、よい感じなのだ。
ちなみに、寝しなの読書も、手仕事による刺繍がはいった掛け布団カバーに包まれながらといった具合。
こころを通わすひとときだから、肌に触れているものも、手仕事っぽいのがいいみたい。
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画像、上、季節を問わずこのシャツばかり、中、うつくし、下、クッション・カバー
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# by viola-mania | 2009-04-12 00:50 | 雑感

贈物。

突然の贈り物 甘く香る花束♪
と花屋のお兄さんからそれを受け取ったのはいいけれど、ラッピングしたてのブーケを解くのは、少し忍びない。
とはいえ、花の寿命は短いもの、、、
リボンの結び目を解き、セロファンおよびカラーペーパーを外すと、銀紙に巻かれた、まさに花の束が露呈しました。
ブーケをおおきめの花瓶にいれると、銀紙を巻いていた輪ゴムを残し、あとはゴミ箱へ、、、
さて、いかに花を長もちさせるか!!
うーん、齢をとるってこんなもんでしょ。
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それはさておき、、、
同い齢(どし)の幼馴染みから届いた、「うすはりグラス」には、水道水をたっぷりいれて、我が家を訪ねて来るともだちたちをもてなしたい。
おおきめの花瓶にいれたブーケは、どれだけもたせることが出来るかの成果を得るために。
などと、誕生日のプレゼントにもらったものものの使途を考えつつも、一番のプレゼントは、この桜の天蓋(てんがい)ということに気づいたのは、小石川にある播磨坂(はりまざか)を下っていたときのことでした。
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ともだちからもらった、祝電のお礼を電話でしていた折り、
「桜の季節に生まれたことが何よりだね」
とそんな話をしました。
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*画像、上、突然の贈り物、中、小石川の桜、下、ブーケを前に。
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# by viola-mania | 2009-04-05 09:31 | 雑感

憾言。

創作ノオトをつくる以外に、その詳細を書いているのは、このスミレノオトくらいなもんだけど、それら二つのノオトに書いていてさえ、整理することがままならない、このたびの作品「牧野博士の不思議な採集」は、どこか作者の想像を超えた場所へ行き着こうとしている憾(うら)みがあります。
何ゆえ、そのことを“憾(うら)み”がましく書くかというと、この作品を読んだ、ある作家のかたから、

 
 第三章の「ハタハタハタ」「あれから、幾年経つのだろう…」「サリサリ、…サリサリ」辺りに、
 折口信夫の「死者の書」と意識的に重ねようとしている感が伝わってきます。全体的な小生の印象
 では、構成などがややひねり過ぎで、話の展開を分かりにくくしているのではとの感を覚えます。


と折口信夫の『死者の書』を引き合いに出されるなど、まったく想定外な感想をもらったことによります。
ファンタジーはよく、わからないとも面白くないともいわれます。
もちろん、そのことはそれを読むひとにもよるのでしょうが、こころに向かって語ろうとする、この文学の一形態を「わからない」と思ったり、「面白くない」と思ったりするのは、それを読む側に、そうしたこころの準備がないからなのかもしれません。
そんなファンタジーには、地上現象の上では証明出来ない何かがあって、その現象の論理と道筋を超える何かがあるのです。
この“何か”とは、個々の読者が、そのときにわかる啓示的なことであり、よって、これを「わからない」と思ったり、「面白くない」と思ったりする読者の上には、この“啓示的なこと”が、たんに起らなかっただけなのでしょう。
そんな“憾(うら)み”がある作品「牧野博士の〜」は、冒頭にもあるように“二つのノオトに書いていてさえ、整理することがままならない”それであり、このことは、作者の自覚する、たとえば、物語に流れている現在、過去、未来、の時間を隔てる垣根、つまり、「行空き」を設けないことに起因しているのかもしれません。
とはいえ、この“「行空き」を設けないこと”は、作者の意図することであり、もっといえば、アインシュタインの『相対性理論』のうち、「特殊相対性理論」と「一般相対性理論」を引き合いに出して説明することの出来るものなのです。
つまり、「特殊相対性理論」=「ミンコフスキー空間」における「四次元」にそのことを照らせば、この次元では、時間も空間も一つに存在するものであって、過去に存在したものも、未来に存在するものも、この「四次元」世界の内部に存在して然るべきものであるということを、“「行空き」を設けないこと”のうちにあらわしたかったというわけです。
とそんなことを書いて、いったい、どれだけの読者がそのことを理解してくれるのだろうかと、つい、“憾(うら)み”ごとの一つもいいたくなってしまいます。。。
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*画像、お馴染みのショット。
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# by viola-mania | 2009-03-29 10:38 | 文学

何色。

拙作、「牧野博士の不思議な採集」第一章の挿画、および、表紙は、「緑」でした。
そして、第二章・第三章の挿画、および、表紙は、「紫」。
そうなってくると、第四章・第五章の挿画、および、表紙の色は決まったも同然ですが、奇しくも、この色を導き出したのが、作中に出てくる、それぞれ三つの事物であったことに気づいたとき、我ながら、その見事な符合に、怖れおののきました。
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だって、これって、まさに、ノヴァーリスのいう、「物質が光になろうとする努力」じゃん!!
しかも、ゲーテは『色彩論』のなかで、


 色彩をつくり出すためには、光と闇、明と暗、あるいはもっと普遍的な公式を用いると、光と光な
 らざるものとが要求される。光のすぐそばにはわれわれが黄と呼ぶ色彩があらわれ、闇のすぐそば
 には青という言葉で表わされる色彩があらわれる。


といっているけれど、黄と青を均等に混合すると緑になり、それらの色がその濃度を強めると「 」と紫になります。
んでもって、この「 」と紫がさらにその濃度を強めると双方は赤になるんだなあ。
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つまり、これが、ゲーテの考える三原色というわけ。
しかも、この六つの色を結ぶと、そこには、光が生じるのです。
とはいえ、いつ、闇になるとも知れぬ、三原色でもあります。
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*画像、色彩環。
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# by viola-mania | 2009-03-22 00:01 | 文学

沈丁。

防寒のため、、、
とかなんとかいって切れずにいた髪を、ばっさり切りました。
神、否、髪に誓ってひかないつもりでいた、風邪もひいちゃったことだしね。
こうなってみると、“防寒のため”に髪を伸ばしていたというのも、とどのつまりは、たんに「ゲン担ぎ」に過ぎなかったのかもしれません。
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さて、都内での用事を終えると、予約をいれた散髪の時間まで、あと二時間となりました。
「とんぼ返りだな」
と思いつつも、地元駅から床屋までの道のりを走るはしる。
黒塀が風情を残している、大仏次郎の旧居の前を過ぎ、このあたりの地名となっている、「雪の下」の閑静な屋敷の庭の様子が、走る速度に合わせて飛び込んできます。
白玉椿に沈丁花、、、
「保健室の匂い、、、オキシフルのような」
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ふいに香った沈丁花のそれは、転ばぬ先の杖とばかりに、その歩調を緩めさせ、保健室の匂いについで、想起したのは、擦り剥けたひざ小僧に、白く泡立つオキシフルの匂いでした。
ウォー!!
とばかりにラストスパート♪
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*画像、あくまでイメージ。
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# by viola-mania | 2009-03-15 00:41 | 雑感

小春。

「ダ・ヴィンチ、、、MF文庫の棚ってどの辺りですか!?」
と、神保町にある大型書店を経巡り、訊ねたときの記憶が、油紙の匂いとともに立ち上ります。
その包みのなかには、もはや、まぼろしであったと諦めていた、MF文庫『きみの背中で、僕は溺れる』(カバー写真、森 栄喜)と、これも、その包みに同封されていた葉書にしたためられているように、「春の小さい贈りもの」がはいっていました。
写真家、森 栄喜さんのこまやかなこころづかいに目を細めつつ、早速、そのページを捲ってみよう。
えいきくん、ありがとう♪
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*画像、春の小さい贈りもの。
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# by viola-mania | 2009-03-08 12:36 | 雑感