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地底。

ヘンリー・レビンの『地底探検』のDVDを観ました。
ジュール・ヴェルヌの原作になる『地底旅行』を、窪田般彌訳で読みたいと、創元文庫のそれを買ったはいいけれど、結局、この昭和34年につくられた冒険映画のほうが先になってしまいました。
そんなわけで、クリティックの塊と化したオイラの目には、やはり、この特撮映画は子ども騙しにしか見えないのでした。
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それにしても、「クリスタルの泉」や「キノコの森」や「地底の海」といったそれらが、我々の足元にある風景だと誰が信じられようか!? などと画面に広がる、このランドスケープをシニカルな視線で眺めつつも、やはり、それらを舞台にした登場人物たちの活躍ぶりが気になってしまうのは、この特撮映画に対する人情? というものでしょう。


 科学の究極の目的は 未知の世界の解明だぞ 星や銀河に比べると 地球はまだ知ら
 れていない 秘密はここにある 我々の足元にだ

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とこの映画の主人公、リンデンブロック教授が豪語していたのは、19世紀末のことでした。
それから100年以上が経ち、ヘンリー・レビンの『地底探検』からも50年が経とうとしている現代(いま)、ヴェルヌの冒険小説は、3D技術をもってよみがえりました。
それが、昨年、秋に公開された、『センター・オブ・ジ・アース』なのですが、映画を観ずともわかるのは、その技術に適った迫力だけでしょう。
つまり、地球の中心に降りて行こうとする無謀に際し、パリやロンドンの街でも散策するかのようなスタイルに、木づくりの装置といったアナクロさ加減が、『地底探検』の一番の魅力であり、この映画をキッチュならしめているのです。
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画像、上、「クリスタルの泉」、中、「キノコの森」、下、「地底の海」
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by viola-mania | 2009-01-25 00:45 | 映画