聖草。

花が終わり新たな芽を伸ばし始めたオールド・ローズの剪定(せんてい)がてら、ただでさえ小さな庭を狭めるように生え始めた雑草を刈りにかかりました。
長さを調節することで、全長が2メートほどにもなる植木鋏(ばさみ)を、いましがた枝を伐り終えたヒイラギの根方に置くと、こんどは、その枝から放射状に伸びている茎を剪定鋏で落とし、ポリ袋へ、、、
はて、粉をふいたブドウのような、ヒイラギの実が目につきました。
たわわに実ったそれを、ポリ袋にいれてしまうのがもったいなくて、実だけを集めたブーケ? をつくってみました。
部屋のどこかに置いておけば、案外、魔除けになるかもしれません。
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さて、刈った草や葉をいれたポリ袋の口を結わき、ふと、空を見上げると、ひと雨きそうな気配。
そんな鉛色した空の下、聖ヨハネ草の黄色い花が、ことしもひときわ鮮やかにひらいています。


 聖ヨハネ草:
 学名ヒュペリクム・ペルフォラートゥム[Hypericum perforatum]、山野に自生する多年草で、葉
 は単葉対生、夏から秋にかけて五弁の黄色い可憐な花を咲かせ、茎の高さはほぼ一メートルに達す
 る。聖ヨハネの名が冠せられているのは、イエス・キリストより半年早く生まれた洗礼者ヨハネの
 生誕日を祝う聖ヨハネ祭、つまりは夏至の祭り(六月二四日)で重要な役割を担う野草の一つだか
 らである。「ペルフォラータ」というラテン語名は、字義的には「孔のあいた」という意味であ
 り、葉面上に数多く分布する細かい透明な油点(日本に自生する種は黒色を呈する場合が多い)が
 孔に見えるところから付けられたものである。この薬草がもつ悪霊除けの効能を恐れた悪魔が悔し
 まぎれに針で開けた穴の跡、という伝承がアルプスやチロル地方に残っている。また、葉上の油点
 や根にある赤い点は、洗礼者ヨハネ斬首の際の血しぶきとも、十字架上のキリストの血の滴の跡と
 も伝承されている。

                   パラケルスス「聖ヨハネ草について」(岡部雄三訳)より



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オールド・ローズに、その座を譲られたかたちで、この「聖ヨハネ草」が、我が家の小庭の一角を領しています。
そんなわけで、“悪霊除け”との伝承もあるこの薬草を背景にいれた写真をパチリ。
一足早い、“聖ヨハネ祭”を、雲と雲の合間に覗いた太陽の下で行ってみました。
いまは、もう、暗い庭。。。
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*画像、上、ポリ袋へ、中、聖ヨハネ草、下、ことしの夏も乗り切れそう。
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by viola-mania | 2009-06-21 23:25 | 雑感


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