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薔薇。

我が家の玄関脇に植えたオールドローズの、一等はじめにひらいたそれをガラス鉢に浮かべて、その花が香りを漂わせているうちに、着手のライトノベルを書き上げてしまおうとの計画は、でも、ダストボックスのなかで花と散りました。
このたびのイベント(「第八回文学フリマ」)用に、櫂まことさんとつくった『プラトニカ 第二輯』は、完売(イベント持ち分)という喜ばしい結果を残しましたが、でも、そのことはこちらの意に反する? ことであり、画と文が互いにそっぽを向いたかたちとなった「輯」は、だから、失敗なのです。
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そんなわけで、その“失敗”を挽回するべく、イベントの前日を締め切りに進めていたのが、“着手のライトノベル”でした。
こうした誠意? を、つねに作品で見せようとしている我々は、互いが理解者である半面で、敵対者でもあるのです。
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「これ」
と櫂さんから手渡された紙袋には、湿らせた布と二輪のバラがはいっていて、その用途を訊ねたところ、
「店に飾ったらいいかな」
とのことでした。
ダストボックスのなかで花と散ったオールドローズに代わり、いまは、そのバラがへたれながらも強い香りを放っています。
このバラが散る前に、“着手のライトノベル”を仕上げ、その誠意を櫂さんに見せたいところでR
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*画像、上、店に飾ったバラ、中、「プラトニカ」部分、下、持ち帰ったバラ。
by viola-mania | 2009-05-10 22:20 | 文学


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