海豚。

伊豆半島の最南端にある大根島展望台からヒリゾ海岸を臨もうと、その小さなパーキング・エリアに愛車を止め、このどこかイルカを思わす流線形のボディをあらためて眺めたとき、その前日、下田海中水族館で観た「イルカショー」に少なからず感化されている、我が視官を嬉しく思いました。
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「エンジンのおおきさによって、そのクルマの持つ特性を最大限に活用出来ることと、イルカの脳化指数って、なんだか似てるよね」
と倒した助手席のシートの上で、目を閉じている父に、訊くとはなしに訊いてみると、
「脳化指数って、なんだ!?」
との返答。
「ああ、体重に占める脳の割合のことなんだけど、きのう観たイルカはね、ヒトについで脳化指数が高いことが知られてるんだよ」
それに対する父の返答が、静かな寝息となって聞こえてきたとき、ここから臨む草の海が、その寝息によって凪(な)いだ気がして、おもてへ出たくなりました。
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「イルカがヒトに匹敵する知性を持てば、、、」
などと、草の海が南風にさざめく展望台までの階段を昇りつつ、その意識は、ヒトの知性とイルカの能力の響応を思い返していました。
「まるで、<イルカに乗った少年>ね!!」
とそのショーを観る客のひとりがいったとき、ウエット・スーツを着た少年とイルカとの信頼関係に、胸が熱くなりました。
ヒトはイルカの能力にたのみ、イルカはヒトの知性にまつ、、、
といったこの“響応”は、ショーの行われている海上でスパークし、その深い草色をした火花、否、水しぶきが、少年とイルカの上できらめくごとに起こる歓声をもって、その成果を証明しています。
「もしも、乗る背中がなかったら、、、」
そんな不安が、展望台からの階段を下りつつ、一瞬、こころに兆したけれど、イルカを思わす流線形のボディを持った愛車は、小さなパーキング・エリアで、両親を載せたまま、そこで“まつ”ていてくれました。
とさ。。。
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*画像、旅のアルバム。
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by viola-mania | 2008-11-16 02:20 | 雑感


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