邂逅。

「まだ書いているんですか?」
「うん、僕もちょうど、それを聞こうと思ってたところ」
とは、ほんじつ、某所の仕事場で、7年ぶりになる邂逅を果たした、カメアタマくんとのひとコマ。
あ、べつに“カメアタマ”といって、たんに、カレの苗字が、その呼び名を誘発するだけのことで、特に含みはないのであしからず、、、
で、オイラより一つ年少になる、カメアタマくんとは、7年前に某社の食堂で、夕食を一緒に摂ったとき、
「じつは、小説を書いていて、本人も彼女も絶賛しているんですけれど、KO時代、文芸部の先輩からこてんこてんにやられたことがトラウマになって、その後、自分が小説を書いているということは、誰にもいえなかったんですけど、何となく、イシカワさんにならいってもいいかなって思って、、、」
といった、カメアタマくんの思いも寄らない吐露に、その交流は端を発しているというわけです。
ちなみに、“KO時代”というのは、カメアタマくんが、「慶○義塾大学哲学科倫理科専攻」に在籍していたころを指し、いまとなっては、我が社において、「地獄」とあざなされている現場の準チーフといったポストについていて、その学歴とは何ら関係のない業務に携わり、年齢給以上の年収を稼ぎ出しているといったカレは、にもかかわらず、青年のままの屈託のなさを、7年前と同じ笑顔のうちに見せてくれました。
そんな彼の、「まだ書いているんですか?」
という質問に、
「うん、書いてるよ、、、自慢じゃないけど。でも、こんな現況のなかで書き続けているって、我ながら、やっぱり、自慢したいかも(笑)」
「そーですよね。でも、僕はやめちゃいましたけど、、、」
そんなカメアタマくんの返答を聞きながら、何ら生産性のない文学に、でも、オイラ自身が毒されていることの優越を感じました。
カメアタマくんよりキャリアを持つオイラが、カレの捨ててしまったものに固執し、かつ、いまだ、仕事の面でカレに敬われていることの嬉しさに、、、
「文学」をやっていて、はじめて占有権を得られたような、そんな、カメアタマくんとの邂逅でした。
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by viola-mania | 2008-04-06 00:18 | 雑感


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