寿歌。

ネクタイを締めるために、15分の猶予をみておきました。
とはいえ、10年来にもなるこんな所作を、指先はしっかり覚えているから不思議です。
ワイドスプレッドのシャツに選んだそれは赤。
ともだちの晴の日は、また、オイラにとっても祝祭の日というわけです。
白いタキシード姿であらわれた彼は、きょうも輝いていました。
その印象は、彼とはじめて出逢った日から変わることがありません。
だから、正視に耐えない視線は、彼の眼差しを外れると、それ以外の部分を、
「白髪、増えたね」
などと揶揄してしまうのでしょう。
自意識とは、意地悪なものです。
とはいえ、披露宴に参列した、彼の数多いともだちたちのなかで、こんなことを考えているのは、たぶん、オイラくらいなものでしょう。
でも、彼の前でなら赦されると思っています。
こんなともだちが、ひとりくらいいたっていいよね、、、
彼の多才は、さまざまな種類の表現者を誘致します。
わけても、ドラッグ・クイーンによる披露宴の進行は、目にも愉しいものでした。
その間も、回り続けるターン・テーブル。
どこか、耳に馴染む選曲は、彼と共通のともだちによるもの。
「ええと、きいちくん!!」
といわれたとき、そのひとと犯した悪戯の数々が思い出されて愉快でした。
みんな変わっていません。
変わったことといえば、彼が父親になったということくらいでしょうか。
そして、彼の父親が、披露宴の最後にうたった「あかとんぼ」こそ、一番の寿ぎの歌だと思いました。

 あかとんぼ あかとんぼ はねをとったら とうがらし

*画像、赤いネクタイが高校生? のよう。
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by viola-mania | 2008-03-09 18:39 | 雑感


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