空想。

机上でしたためた想い、或いは、たんに用件を記しただけの文(ふみ)であっても、封緘をして、切手を貼り、ポストに投函すれば、それを宛てられたひとの手許、もしくは、こころに届くというのが、手紙の効用であり、はたまた、任務でもあるのですが、いまのように、インターネットやそれが手紙であっても、海の向こうに住むひとへの私信が、まだ、難儀を要していたころは、やっぱ、船便だったのかしら?
などと、たまたま、インターネットで見つけて買った、およそ、100年近くも前のエアメール・セットを手にしたとき、ふと、そんなことを考えました。
ところで、エアメールを届けるのに、必要不可欠な飛行機がつくられたのは、このエアメール・セットが、フランスのどこかの店で売られていた、何十年か前のこと。
「空中飛行を一言にして云えば、吾々の此(こ)の平面の世界を立体にまで拡張せんとするの努力である」とイナガキタルホは、新文明の先駆的存在としての飛行機に、そんな一家言を吐いているけれど、このことは、飛行機とともに空を飛び、それを宛てられたひとの手許、もしくは、こころに届けられる、手紙にもいえることではないでしょうか。
とはいえ、100年近くも前のエアメール・セットを手にしたところで、どうしよう、、、
黄色く焼けた便箋を眺めながら、途方に暮れています。
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by viola-mania | 2008-02-17 19:40 | 雑感


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